デザインが垢抜ける!おしゃれなフォントおすすめ日本語・欧文40選【商用OK】

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「デザインはいいのに、なぜか垢抜けない…」その原因は、フォント選びにあるかもしれません。実は、フォント一つでデザインの印象は驚くほど変わります。この記事では、商用利用も可能なおしゃれなフォントを日本語・欧文合わせて40種類厳選してご紹介します。

デザイナーとして数百のプロジェクトに携わってきた経験から言えるのは、「おしゃれなフォント」とは単に装飾的なものではなく、目的や用途に合わせて適切に選ばれたフォントだということです。角ゴシック体、丸ゴシック体、明朝体など基本的な書体から、個性的なデザインフォントまで、それぞれの特徴と使いどころを具体的に解説します。

さらに、フォント選びだけでなく、日本語と欧文の組み合わせ方、文字間隔の調整テクニック、ウエイトの使い分けなど、プロが実践している「フォントをおしゃれに見せる技術」も公開。この記事を読めば、フォント選びの迷いがなくなり、あなたのデザインが確実にワンランクアップします。商用利用時の注意点も冒頭で解説しているので、安心してフォントを活用できるようになります。

1. 商用OKなおしゃれフォントを探す前に知っておくべき注意点

おしゃれなフォントを選ぶ際、デザインの魅力だけで判断してしまうと、後でトラブルに見舞われる可能性があります。特に商用利用を前提とする場合、フォントのライセンスや利用規約を正しく理解しておくことが非常に重要です。ここでは、フォントを安全に使うために押さえておくべき基本的な注意点を解説します。

1.1 ライセンスの種類と利用範囲を必ず確認する

フォントを商用利用する際は、まずライセンスを確認することが必要です。ライセンスとは、フォントを使う権利を示すものです。無料で配布されているフリーフォントであっても、すべてが商用利用可能とは限りません。個人利用のみ許可されているもの、クレジット表記が必要なもの、特定の用途では使用できないものなど、フォントごとに条件が大きく異なります。

ライセンスの確認は、フォントの配布元サイトやダウンロードファイルに同梱されているテキストファイル(readme.txtやlicense.txtなど)で行います。商用利用可能と明記されていても、利用範囲に制限がある場合があるため、以下の項目を特に注意して確認しましょう。

確認項目内容
個人利用・商用利用ビジネス目的での使用が許可されているか
使用媒体印刷物、Web、動画、アプリなどどの媒体で使えるか
クレジット表記制作者名やフォント名の表記義務があるか
加工・改変文字の形状を変更したり、トレースしたりできるか
再配布フォントファイルを第三者に渡すことができるか
商標登録ロゴなどに使用して商標登録できるか

1.2 商用利用と個人利用の違いを理解する

フォントの利用規約では「個人利用」と「商用利用」が明確に区別されています。商用利用とは、営利目的で使用することを指し、広告、パンフレット、商品パッケージ、企業のWebサイト、YouTubeの収益化動画など、ビジネスや金銭的利益に関わるあらゆる用途が該当します

一方、個人利用は趣味の範囲での使用や、非営利目的のプロジェクトを指します。注意すべきは、たとえ自分の作品であっても、SNSで宣伝目的で投稿したり、クライアントワークで使用したりする場合は商用利用とみなされる点です。判断に迷う場合は、必ずフォント制作者に問い合わせることをおすすめします。

1.3 無料フォントでも著作権は存在する

たとえ商用利用可能なフリーフォントであっても著作権を全て放棄しているというケースはまず無いので、利用に際してはフォントそのものを商品として販売してはならないなど、何かしらの制約は必ずあります。無料で配布されているからといって、著作権が放棄されているわけではありません。

フォントには大きく分けて2つの著作権が関わっています。1つは書体デザインそのものに対する著作権、もう1つはフォントファイル(プログラム)としての著作権です。日本の判例では、一般的な書体デザインには著作権が認められないとされていますが、フォントファイル(データプログラム)には著作権が認められています。そのため、フォントファイルの不正コピーや無断配布は著作権侵害となります。

1.4 商標登録や加工に関する制限を把握する

利用規約ページでは、「Credit」「Attribution」「Modification」「License」などの項目を確認し、クレジット表記必須、加工禁止、要許諾などの条件をチェックする必要があります。特にロゴ制作など商標登録を前提とする場合は、フォントが商標登録可能かどうかを事前に確認することが不可欠です。

「フォントの変形・加工をしてはいけない」という注意書きは多く見られ、フォントを使った制作物の商標登録が禁止されている場合もあります。商標登録が制限されているフォントをロゴに使用してしまうと、後から使用停止を求められたり、商標出願が認められなかったりするリスクがあります。

1.5 有料フォントとサブスクリプションサービスのルール

Adobe FontsやMORISAWA PASSPORTなどのサブスクリプション型フォントサービスは、契約期間中であれば商用利用が可能なものが多いですが、契約終了後の扱いには注意が必要です。すべてのフォントは、個人用および商用にライセンスされますが、エンドユーザー使用許諾契約に基づいて提供されます。

サブスクリプション契約が終了すると、フォントの使用権も失われるため、契約期間中に制作した成果物であっても、契約終了後の再編集や二次利用ができなくなる場合があります。長期的にプロジェクトで使用する予定がある場合は、買い切り型のライセンスを検討することも重要です。

1.6 フォントファイルの再配布と共有の禁止

商用利用が許可されているフォントであっても、フォントファイルそのものを第三者に渡すことは原則として禁止されています。デザイン制作を外部の印刷会社やクライアントに依頼する際、データと一緒にフォントファイルを送付してしまうと、ライセンス違反になる可能性があります。

このような場合は、フォントをアウトライン化(パス化)してから入稿するか、PDF埋め込みなどフォントファイルが直接渡らない形式で納品することが推奨されます。Adobe Fontsからダウンロードしたフォントファイルそのものを、第三者に譲渡・販売・再配布することは禁止されています。

1.7 利用規約は定期的に確認する習慣を

フォントの利用規約は、制作者やサービス提供元の方針変更によって更新されることがあります。以前は商用利用可能だったフォントが、規約変更によって制限されるケースも稀にあります。特に長期間にわたって同じフォントを使い続ける場合は、定期的に配布元の利用規約を確認する習慣をつけましょう。

また、海外のフォントを使用する場合は、英語の利用規約を正しく理解することが必要です。誤解によるトラブルを避けるため、不明な点があれば制作者に直接問い合わせるか、法的知識のある専門家に相談することをおすすめします。

2. これを使えば間違いない!日本語の鉄板おしゃれフォント

デザインにおいてフォント選びは、配色やレイアウトと同じくらい重要な要素です。日本語フォントは使い方次第でデザインの印象を大きく変えるため、目的に応じた書体の選択が求められます。ここでは、商用利用可能でデザイナーやクリエイターに支持される、使い勝手の良い日本語フォントをカテゴリー別にご紹介します。

2.1 万能に使えるベーシックな角ゴシック体

角ゴシック体は、直線的で視認性が高く、モダンで洗練された印象を与えるため、Webサイトから印刷物まで幅広いシーンで活用できます。すっきりとしたデザインで見る人に知的で洗練された印象を与えることから、コーポレートサイトやビジネス資料に最適です。

フォント名特徴おすすめ用途
Noto Sans JPGoogleが提供する高品質フォント。シンプルで可読性が高く、長文にも最適Webサイト本文、プレゼン資料、ドキュメント
源ノ角ゴシック(Source Han Sans)Adobe提供の多言語対応フォント。字面が大きく読みやすい多言語対応サイト、アプリUI、印刷物
游ゴシック体字游工房が開発した標準フォント。誠実で落ち着いた佇まいコーポレートサイト、公式文書、ブログ
BIZ UDゴシックモリサワのユニバーサルデザインフォント。読みやすさとデザインバランスに優れる案内表示、教育資料、公共性の高いデザイン
M+ FONTSオープンソースで自由度が高い。モダンでシンプルなロゴ文字のイメージロゴデザイン、Webフォント、アプリ

特にNoto Sans JPは、Google Fontsから無料でダウンロードでき、Webフォントとしても簡単に導入できるため、デザイン初心者にもおすすめです。文字サイズは16px、行間は1.7倍程度に設定すると、可読性と視認性を両立できます。

2.2 やわらかい雰囲気を演出する丸ゴシック体

丸ゴシック体は、角ゴシック体の直線的な要素に丸みを加えたフォントで、親しみやすさと優しい印象を与えます。コーナーに深みを入れ自然な柔らかさを感じられるよう設計されており、子ども向けコンテンツや医療・福祉関連のデザインに適しています。

フォント名特徴おすすめ用途
源柔ゴシック源ノ角ゴシックをベースに角を丸くしたフォント。ウェイトも豊富幼稚園・保育園の案内、子ども向け教材
コーポレート・ロゴ(ラウンド)企業ロゴをイメージしたモダンな丸ゴシック。洗練された印象病院やクリニックのロゴ、サービスサイト
にくまるフォントふわふわした雲のようなやわらかさと太めのフォルム。可愛い印象カフェメニュー、キッズ向けイベント告知
りいクッキーゴシック体のような統一された線の太さとキュートさを併せ持つお菓子のパッケージ、ポップ、SNS投稿画像
Rounded Mgen+M+ FONTSをベースにした丸ゴシック。バランスが良く読みやすいWebサイト、アプリUI、プレゼン資料

丸ゴシック体を使う際は、デザイン全体のトーンと合わせることが重要です。過度に可愛らしくしたくない場合は、モダンな丸ゴシックを選び、太さのウェイトで調整すると良いでしょう。

2.3 レトロモダンな味わいがある明朝体

明朝体は、縦線が太く横線が細い、伝統的な日本語書体です。格式高い印象を与えると同時に、オールドスタイルの明朝体はどこか懐かしく落ち着いた雰囲気を醸し出すため、情緒的で上品なデザインに最適です。

フォント名特徴おすすめ用途
しっぽり明朝オールドスタイルの明朝体。情緒的で上品、趣のある世界観小説、エッセイ、和風デザイン、結婚式招待状
源ノ明朝(Source Han Serif)Adobe提供の高品質明朝体。縦書き・横書きともに美しい書籍、雑誌、Webメディア、長文コンテンツ
筑紫A丸ゴシック縦組みで映えるよう制作。紙面や高精度ディスプレイで美しい縦書き小説、文芸誌、電子書籍
晩秋レトロミン明朝体をベースにレトロ感のあるあしらい。哀愁を感じるデザインレトロポスター、喫茶店メニュー、ノスタルジックな広告
游明朝体標準搭載されている明朝体。読みやすく上品な印象ビジネス文書、正式な案内状、書籍本文

明朝体を使用する際は、文字サイズや行間に注意しましょう。小さすぎると細い横線が見えづらくなるため、本文には14px以上、行間は1.8〜2.0倍程度を推奨します。また、縦書きでより美しく見える明朝体も多いため、用途に応じて組み方向を検討することが大切です。

2.4 個性が光るユニークなデザインフォント

デザインフォントは、タイトルやロゴなど視線を集めたい箇所に使うことで、デザインに個性と印象を与えます。ただし、デザイン性の高い装飾的なフォントを長文の本文に使用すると読みにくくなるため、見出しや短いキャッチコピーでの使用が基本です。

フォント名特徴おすすめ用途
コーポレート・ロゴ企業ロゴをイメージしたモダンでシンプルなデザイン。スマートで縦長企業ロゴ、サービス名、モダンなタイトル
廻想体ネクスト独特の雰囲気を持つ人気フォント。漢字も豊富に収録ポスター、アルバムジャケット、アート作品
デラゴシック太い線が力強く印象的。存在感があり、メッセージを強調イベントチラシ、キャンペーン告知、インパクトのある見出し
ドットゴシック16昔懐かしいゲームの雰囲気を醸し出す縦横16pxのドットフォントレトロゲーム風デザイン、8bit風イラスト
きんいろサンセリフポップで可愛いフリーフォント。親しみやすい印象カジュアルなイベント、キャラクターグッズ
昔々ふぉんと昔話の絵本を彷彿とさせるフォント。懐かしさ漂う線が特徴絵本風デザイン、紙芝居、子ども向けコンテンツ
JKゴシックL女子高生風の可愛らしいフォント。丸みを帯びた文字とやや太めの線若者向け商品、ポップなSNS投稿画像
KFひま字ほのぼのとした手描きタッチ。線の温かさが優しさを添える手作りイベント告知、温かみのあるメッセージカード

デザインフォントを効果的に使うには、使用するフォントを2〜3種類に絞り、見出し用・本文用など役割を決めて使い分けることが重要です。フォントを多用しすぎると雑多な印象になり、デザイン全体の統一感が失われてしまいます。また、商用利用する際は、利用条件やライセンスを必ず確認してから使用しましょう。

さらに高品質なフォントを求める場合は、Adobe Creative CloudユーザーであればAdobe Fontsの利用も検討してみてください。20,000以上の英語フォントと500以上の日本語フォントが使い放題で、すべて商用利用可能です。

3. デザインを格上げする!欧文の鉄板おしゃれフォント

欧文フォントは、日本語フォントと組み合わせることでデザイン全体の質を大きく向上させることができます。欧文フォントは大きく分けると「セリフ体」と「サンセリフ体」の2つに分かれます。大きな違いとしては、文字の先端にある『ウロコ』と呼ばれる飾りの有無です。それぞれの書体には固有の印象があり、デザインの目的やターゲット層に合わせて使い分けることで、より効果的なビジュアル表現が可能になります。

ここでは、プロのデザイナーが実際に現場で使用している鉄板の欧文フォントを、書体の種類別にご紹介します。商用利用可能なものを中心に、それぞれの特徴や使用シーンを解説していきますので、フォント選びの参考にしてください。

3.1 ミニマルで現代的なサンセリフ体

サンセリフ体の「サン(sans)」はフランス語で「ない」という意味を表す言葉で、直訳すると「セリフ(serif)がない書体」となります。サンセリフ体はシンプルで視認性が高く、モダンでスタイリッシュな印象を与えるため、Webデザインやロゴ、見出しなど幅広いシーンで活用できます。

フォント名特徴おすすめの使用シーン
Helvetica簡素で落ち着いた書体でありながら説得力に富む力強さが特長で、用途を選ばない幅広い汎用性があります。世界で最も使用されているフォントの一つです。企業ロゴ、プレゼン資料、カタログ、Webサイト全般
Futura PTジオメトリック・サンセリフの一種で、幾何学的な造形が特徴的です。ラグジュアリーブランドからストリートブランドまで幅広く使われています。ファッションブランド、アパレル、高級商材のデザイン
Gill Sans Novaサンセリフ体に有りがちな幾何学的で冷たい印象がなく、柔らかみと温かみがある数少ないサンセリフ体です。男女ともに幅広いターゲット層のデザインに合います。書籍、ポスター、企業ブランディング、カジュアルなデザイン
DIN 2014ドイツ工業規格の略称で、1930年代に工業製品の型番などの表記のフォーマット化の為に作られたフォントです。シャープで直線的な雰囲気が特徴です。テクノロジー系、スポーツブランド、工業製品、インフォグラフィック
Gotham世界的に有名なフォントメーカーHoefler & Co.によって2000年に制作された書体で、元々はアメリカのメンズファッション誌「GQ」に依頼されて制作されました。力強く現代的な印象が特徴です。ファッション誌、広告、ポスター、ブランドロゴ

サンセリフ体を選ぶ際は、デザインに求める印象を明確にすることが重要です。汎用性を重視するならHelvetica、幾何学的な美しさを求めるならFutura、温かみのある雰囲気を出したいならGill Sansといったように、それぞれのフォントが持つ個性を理解して使い分けましょう。

3.2 エレガントな雰囲気のセリフ体

セリフ体は文字の先端に装飾があり、格調高く伝統的な印象を与える書体です。和文フォントでいう明朝体に近いイメージで、高級感やエレガンスを表現したいときに最適です。長文の可読性も高いため、書籍や雑誌の本文にも多く使われています。

フォント名特徴おすすめの使用シーン
Adobe Garamond16世紀に生まれた古典的なセリフ体で、優雅で洗練された印象を持ちます。細部まで美しく設計されており、高級感のある仕上がりになります。高級ブランド、書籍の本文、招待状、証明書
Baskerville18世紀中頃にデザインされた伝統的なセリフ体で、シャープなセリフと高いコントラストが特徴です。知的で格式高い印象を与えます。学術書、論文、企業の年次報告書、格式高いデザイン
Linotype Didot18世紀末にフランスで生まれた書体で、非常に細いセリフと太い縦線のコントラストが美しく、極めてエレガントな印象を持ちます。ファッション雑誌、化粧品ブランド、ラグジュアリー商材
Times New Roman1932年にイギリスの新聞「The Times」のために制作された書体で、可読性が高く、ビジネス文書の定番フォントとして世界中で使われています。ビジネス文書、レポート、論文、新聞、書籍本文
Bodoni18世紀末にイタリアで生まれた書体で、極細のセリフと太い縦線の強いコントラストが特徴です。モダンかつドラマティックな印象を与えます。ファッション広告、雑誌見出し、ポスター、ロゴデザイン

セリフ体は大きなサイズで使用すると美しいディテールが際立ち、デザインに品格と洗練された雰囲気をもたらします。特にファッション、美容、高級ブランドなど、エレガンスや高級感を表現したい分野では欠かせない書体です。ただし、小さなサイズや画面表示では細部が潰れる場合があるため、使用サイズには注意が必要です。

3.3 女性らしい繊細なスクリプト体

スクリプト体は手書き風の筆記体フォントで、柔らかく優雅な印象を与えます。結婚式の招待状や美容系ブランド、女性向けのデザインで人気が高く、特別感や繊細さを表現したいときに効果的です。

フォント名特徴おすすめの使用シーン
Copperplateエングレービング(彫刻)をベースにした格式高いスクリプト体で、フォーマルで上品な印象を与えます。小文字がなく、大文字のみで構成されています。結婚式の招待状、高級ブランドロゴ、証明書、表彰状
Edwardian Script優雅で流れるような筆記体で、クラシックで女性的な印象を持ちます。繊細なラインが特徴的で、エレガントな雰囲気を演出します。ウェディング関連、美容サロン、アクセサリーブランド、招待状
Zapfinoカリグラフィーの美しさを再現した書体で、文字ごとに複数のバリエーションがあります。非常に芸術的で個性的な表現が可能です。高級レストラン、ワインラベル、美術館、特別なイベント告知
Brush Script筆で書いたような親しみやすい筆記体で、カジュアルながらも温かみのある印象を与えます。読みやすさも兼ね備えています。カフェ、ハンドメイド商品、カジュアルなイベント、パッケージデザイン
Snell Roundhand17世紀のイギリスの書体家チャールズ・スネルの書風を基にした格式高い筆記体で、丸みを帯びた優雅な文字が特徴です。フォーマルな招待状、高級ブランド、証明書、賞状

スクリプト体を使用する際は、可読性を考慮して長文での使用は避け、見出しやアクセントとして効果的に配置することが重要です。また、背景とのコントラストをしっかり確保し、文字が読みやすい環境を整えましょう。複数のスクリプト体を同時に使用すると煩雑になるため、1つのデザインにつき1種類に絞るのが基本です。

欧文フォントは日本語フォントとの組み合わせ方次第で、デザインの完成度が大きく変わります。次の章では、日本語と欧文を混植する際の具体的なテクニックについて詳しく解説していきます。

4. デザイナーが教えるフォントをおしゃれに見せるテクニック

フォント選びが完璧でも、使い方次第でデザインの完成度は大きく変わります。プロのデザイナーが実践している、フォントを洗練された印象に仕上げるための具体的なテクニックを紹介します。これらのテクニックを実践することで、デザインの見た目が格段に垢抜けて、プロフェッショナルな仕上がりになります

4.1 日本語と欧文フォントを混植する際のポイント

日本語と欧文(アルファベットや数字)を組み合わせて使用する際には、視覚的なバランスを整える必要があります。日本語フォントに含まれる欧文は、多くの場合デザイン性に欠けるため、欧文だけを別のフォントに置き換える「混植」というテクニックが有効です。

混植を行う際の最も重要なポイントは、日本語と欧文のベースラインとサイズ感を揃えることです。日本語フォントと欧文フォントでは文字の高さや太さの基準が異なるため、そのまま組み合わせると文字列が凸凹に見えてしまいます。

調整項目具体的な調整内容効果
サイズ比率欧文を日本語の95~105%のサイズに調整視覚的な高さが揃い自然な印象になる
ベースライン欧文の位置を数ピクセル上下に微調整文字が一直線に並んで見える
ウエイト線の太さが近いフォント同士を選ぶ統一感が生まれて読みやすくなる
字面の大きさ文字の実質的な見た目サイズを合わせるバランスの取れた配置が実現する

具体的な組み合わせ例として、日本語のゴシック体には欧文のサンセリフ体、日本語の明朝体には欧文のセリフ体を合わせると、デザインの統一感が保たれます。例えば、「Noto Sans JP」と「Roboto」、「游明朝」と「Garamond」といった組み合わせは、プロのデザイナーにも頻繁に使用されています。

また、数字だけを欧文フォントに変更することも効果的です。日本語フォントの数字は幅が全角で固定されているため、データや価格表示などでは欧文フォントのプロポーショナル数字を使用することで、すっきりとした印象になります。

4.2 文字間隔カーニングの調整で垢抜けさせる

カーニングとは、文字と文字の間隔を個別に調整する作業のことです。フォントには基本的な文字間隔が設定されていますが、文字の組み合わせによっては間隔が不自然に見えることがあります。カーニングを適切に調整することで、文字列の視覚的なリズムが整い、デザイン全体が洗練された印象になります

特に注意が必要なのは、以下のような文字の組み合わせです。

  • 「A」と「V」のように斜めの線が隣接する場合
  • 句読点や括弧の前後
  • 「トップ」「ファイル」のような片仮名と濁音・半濁音の組み合わせ
  • 欧文の大文字と小文字が混在する場合

カーニングには「メトリクス」と「オプティカル」という2つのアプローチがあります。メトリクスはフォントに組み込まれた情報に基づく調整で、オプティカルは視覚的なバランスを優先した調整です。一般的には、メトリクスを基本とし、見出しやロゴなど目立つ部分はオプティカルで微調整するのが効果的です。

また、文字間隔全体を均等に広げたり狭めたりする「トラッキング」も重要です。見出しでは文字間を少し詰めることで力強さが出る一方、本文では適度に広げることで可読性が向上します。目安としては、見出しで-2%から-5%、本文では0%から+2%程度の調整が効果的です。

4.3 フォントの太さウエイトを使い分けるコツ

同じフォントファミリーでも、太さ(ウエイト)のバリエーションが複数用意されていることがほとんどです。このウエイトを戦略的に使い分けることで、情報の優先順位が視覚的に明確になり、読み手の視線を適切に誘導できます

ウエイトは一般的に、Thin(極細)、Light(細字)、Regular(標準)、Medium(中字)、Bold(太字)、ExtraBold(極太)などの段階があります。デザインにおいては、これらを3段階程度に絞って使用するのが基本です。

ウエイト使用場面与える印象
Thin / Lightサブコピー、補足情報、高級ブランドの見出し繊細、モダン、高級感、洗練
Regular / Medium本文、説明文、標準的な情報読みやすさ、安定感、中立
Bold / ExtraBold見出し、強調したいキーワード、CTA力強さ、インパクト、重要性

ウエイトを使い分ける際の具体的なコツは、情報のヒエラルキー(階層構造)に応じて段階的に変化させることです。例えば、大見出しをBold、中見出しをMedium、本文をRegularにすることで、自然な視線の流れが生まれます。

また、太いウエイトは視認性が高い反面、長文では読みにくくなるため注意が必要です。本文には必ずRegularまたはMediumを使用し、Boldは見出しや強調部分に限定しましょう。逆に、Thinやlightは小さなサイズでは線が細すぎて見えにくくなるため、大きな見出しや高級感を出したい場面に限定するのが効果的です。

さらに、背景色とのコントラストも考慮が必要です。白い背景に黒文字の場合はRegularで十分ですが、色付き背景や写真の上に文字を載せる場合は、Mediumや以上の太さを選ぶことで可読性が確保できます。

5. まとめ

おしゃれなフォント選びは、デザインの印象を大きく左右する重要な要素です。この記事では、商用利用可能な日本語・欧文フォント40選と、それらを効果的に使うためのテクニックをご紹介しました。

フォントを使用する前には、必ずライセンス条件を確認することが大切です。商用利用の可否、再配布の制限、クレジット表記の必要性など、フォントごとに異なるルールがあるため、トラブルを避けるためにも事前チェックは欠かせません。

日本語フォントは、角ゴシック体のような万能タイプから、丸ゴシック体のやわらかい印象のもの、明朝体のレトロモダンな雰囲気まで、デザインの目的に応じて選ぶことができます。欧文フォントも同様に、ミニマルなサンセリフ体、エレガントなセリフ体、繊細なスクリプト体など、表現したいイメージに合わせて使い分けることが重要です。

さらに、フォントをおしゃれに見せるには、適切な混植、カーニングの調整、ウエイトの使い分けといったテクニックが効果的です。これらの技術を組み合わせることで、同じフォントでもより洗練された印象を与えることができます。

フォント選びは、デザインの方向性を決める第一歩です。この記事で紹介したフォントとテクニックを参考に、あなたのプロジェクトに最適なフォントを見つけて、デザインを垢抜けさせてください。

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